- 1995
ユーエスエスがメガネ業界と関わり始めたのは、今から約30年前のことです。きっかけは、ユーエスエス会長(当時社長)と、とあるメガネ企業の役員との率直な話し合いでした。「この会社なら任せられる」その信頼を起点に、メガネ業界向けのシステム開発がスタートしました。
当時は、業界のことを深く理解していたわけではありません。正直に言えば、「メガネ業界の当たり前」も、「店舗が抱える苦労」も、ほとんど知らない状態でした。
それでも、少しずつ、少しずつ、現場の声を聞き、業務を理解し、形にしていくことを積み重ねていきました。
そして約20年前、その成果を展示会にも出展しました。しかし、期待とは裏腹に、反応はほとんどありませんでした。
- 2000
「良いシステム」と
「使われるシステム」は違うその後、15〜16年前にリリースしたのが、チェーン店向け基幹+店舗システム「メガC⇒」です。30店舗規模のチェーン運営を支える、本格的なサーバー型システムで、金額も数千万円クラスの大型なものでした。
ところが、実際に寄せられた問い合わせの多くは、個店からのものでした。
当初、私たちは「良いシステムを提供すること」そのものにこだわっていました。
しかし、話を聞いていくうちに、求められているものがまったく違うことに気づきました。個店が本当に欲しかったのは、
- 大規模なシステムではないこと
- PCで動くこと
- 操作がシンプルであること
- 日々の業務に自然に寄り添うこと
という、現場目線のシステムでした。そこには、明確なギャップがありました。「良いシステムを作ったはずなのに、届かない」この違和感こそが、ユーエスエスが本気でメガネ業界と向き合うきっかけとなりました。
- 2002
なぜメガネ業界に
システムがなかったのか?調査を進める中で、ある提案が持ち上がりました。
それは、父親が元メガネ店主で、自身もメガネ好きという営業担当の一言でした。
「メガネ業界に、ちゃんと向き合って挑戦してみましょう」
その言葉をきっかけに、改めて業界全体を見渡してみると、明確な課題が浮かび上がってきました。
当時、多くのメガネ店では、
- 売上管理
- 顧客管理
- 仕入れ・在庫管理
これらが、それぞれ別のシステムで管理されているケースがほとんどでした。
レンズメーカーが提供するシステムも存在していましたが、
- 管理できるのは顧客・在庫のみ
- 売上は把握できない
- 機能は最低限にとどまる
といったものが多く、業務全体を支えるには不十分でした。
さらに、メガネ業界には、
- 前受金という独特の会計処理
- 家族単位での購入という販売スタイル
- 長年続いてきた紙カルテ文化
といった、他業界にはない事情があります。
しかし、こうした業界特有の実態に、どのシステムも本気で向き合っているとは言えませんでした。
「便利な機能」はあっても、「メガネ屋さんの仕事そのもの」を理解したシステムは、当時の日本には一社も存在しなかったのです。
- 2004
「儲からない市場」
だから、やらない。だから、やる。約10年前、メガネ業界全体を調査した結果、全国に約12,000店舗の眼鏡店があることが分かりました。
そのうち上位30社を占める大手チェーンが、業界全体の50%を牽引しています。
一方で、残りの50%(約6,000店舗)は、1〜5店舗規模の個店が中心です。
この構造では、システム会社が求める「数千万円〜1億円規模の案件」が生まれにくいのが実情でした。
そのため、多くの大手IT企業は「マーケットが小さすぎる」という理由で参入を見送ってきました。
結果として、メガネ業界はシステム面において、長く未成熟な状態が続いていました。
そんな状況だからこそ、私たちは考えました。
- 困っている人がいるなら、やる価値はある
- 業界特化で、本当に役に立つものを作ろう
そう覚悟を固めた私たちが出会ったのが、メガネ業界に深く精通したパートナーでした。
現場の知恵と、システムの力。「メガネ業界を元気にする」というテーマが、ここで初めて、具体的な形を持ち始めました。
- 2020
機能ではなく、
想いをつなぐシステムへこうして生まれたのが、「メガネのレジ」です。
ユーエスエスが目指したのは、「多機能なシステム」ではありません。
- 顧客
- 商品・在庫
- 売上
これらが、すべて自然につながること。
登録するためのシステムではなく、未来の接客をつくるためのシステムです。
検眼から、フレーム・レンズ選び、会計、アフターフォローまで。
眼鏡店特有の流れを、iPad1台で支える。
「お客様に向き合う時間を、取り戻す」それが、「メガネのレジ」の原点です。
2020年のリリース以降も、完成形はありません。
実際に使う眼鏡店様の声をもとに、今も進化を続けています。
- 2025
現場の声から生まれた、
もう一つの答え「メカルテ」一方で、こんな声もありました。
「レジほどの高機能はいらない」
「でも、紙カルテだけは何とかしたい」
その声から生まれたのが、「メカルテ」です。
紙カルテ文化を尊重しながら、無理なくデジタルへ移行できる仕組み。
ユーエスエスは、一つの正解を押し付けません。
店舗の規模、考え方、フェーズに合わせた選択肢を用意します。
メガネ業界が、これからも元気であるために
流行の変化、他業界からの参入、人口構造の変化。メガネ業界は、決して楽な時代ではありません。
それでも私たちは、眼鏡店のスタッフ一人ひとりが持つ、知識・経験・技術。その価値が、どれほど人の生活を支えているかを知っています。
ユーエスエスは、眼鏡店を支える土台をつくる会社です。業界がシュリンクしていく流れを、止めたい。メガネ屋さんが、胸を張って仕事を続けられる未来をつくりたい。
だから今日も、メガネ業界のことを考え、メガネ店の声を聞き、システムを磨き続けています。
「メガネ業界に強い」のではなく、メガネ業界と一緒に歩いてきたのが、ユーエスエスです。