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普及が進むAI翻訳!コミュニケーション向上の実現!

IT知識

訪日外国人観光客が増える中、需要が増してきているAI通訳サービスがテーマです。外国人観光客が抱えるコミュニケーションの悩み、AI通訳サービスの事例をご紹介します。

小売業に求められる外国語対応(外国人は小売店でのコミュニケーションに困っている)

官公庁が訪日外国人観光客を対象に、旅行中困ったことについて調査しました。最も多かった回答が「無料公衆無線LAN環境」の整備不足です。そして2番目が「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない」となりました。(図1)

更に施設スタッフとのコミュニケーションで特に困った場所の調査結果を見ると、初回訪問者・リピーター共に「飲食・小売店」が第1位となっています。(図2)

「飲食・小売店」では外国人スタッフを採用したり、英語の勉強をする等、人力での対応策はありますが、思うように取り組めないことが多いでしょう。

そのような中、近年では外国人とのコミュニケーションを取りやすくするための翻訳サービスや、自動で音声を変換してくれるAI翻訳端末が普及し始めています。

増え続けるインバウンドと比例して、翻訳サービスの競争も激しくなり、小売業にとっては金額の比較もしつつ、様々なサービスから利用するツールを選択できるようになることが予想されます。

※参考:http://digjapan.jp/case/topic170222/

事例紹介

事例01.超小型「通訳」デバイス(50人以上の通訳をポケットに)

「世界50言語をてのひらに」というキーワードで販売されているのが、POCKETALKという超小型「通訳」デバイスです。英語はもちろん、中国語、韓国語、フランス語など、50以上の言語で双方向のコミュニケーションができ、言葉の壁を失くすことができます。

外国人観光客がこの端末に母国語で話しかけると、日本語で発声してくれます。そして日本人のスタッフが日本語で話しかけると、お客様の母国語で返答することができ、スムーズなコミュニケーションを取ることができるでしょう。

実際に導入している表参道の美容室では、週に10人程度は外国人客が来店しており、キーワードをまとめた用紙で簡単な意思疎通を図っていたそうです。 しかしPOCKETALKの導入後は、これまで出来ていなかった詳細な内容のコミュニケーションが実現され、顧客満足度が上がりトラブルが起こらなくなりました。

最近ではヨドバシカメラのCMでも取り扱われています。

※参考:http://www.sourcenext.com/product/pocketalk/business/case_study/article_daikokuya/

事例02.同時通訳クラウドAIサービス(固有名詞を登録し、より詳細な翻訳が可能に!)

一般の翻訳アプリは旅行会話等ひと通りの翻訳はできますが、商品名やブランド名等を認識し翻訳することは難しいです。しかし東芝は、訪日外国人の受け入れ側となるデベロッパーや小売業、交通機関、ホテルに向けて、接客をサポートする翻訳ツールとして、クラウドAIサービス「RECAIUS音声トランスレータ/同時通訳」を提供しています。

柔軟な辞書カスタマイズ、リアルタイムでの翻訳、お客様の目的に応じてアプリ・WebAPIの双方で提供可能、という3つの特長があります。 軽井沢・プリンスショッピングプラザでは、インフォメーション業務に不可欠な複数言語対応を円滑にするための取り組みとして、「RECAIUS音声トランスレータ/同時通訳」を導入しています。

訪日外国人のお客様が年々増加する中、外国語を話せるスタッフの人材確保を進めつつも、そのスタッフが不在となる時間帯の対応方法として導入されました。これまで、懸命に英語でのコミュニケーションを図ったり、ジェスチャーを交えたりしても、話の内容が複雑だとどうしても意思の疎通が図れないことがあったといいます。しかしRECAIUSの導入後は、そういったケースも少なくなりました。お客様の満足度はもちろん、スタッフにも安心が生まれるという効果も発揮しました。

※参考:https://www.toshiba-sol.co.jp/case/case2016/sbp.htm

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