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「リテールテックJAPAN 2025」レポート 注目製品のご紹介 と ユーエスエスの出展報告

今回は、2025年3月4日(火)~2025年3月7日(金)に開催されました「リテールテックJAPAN 2025」につきましてお伝えいたしま す。

流通情報システム総合展 リテールテックJAPAN 2025が開催

第41回流通情報システム総合展「リテールテックJAPAN 2025」が3月4日(火)から7日(金)までの4日間、東京ビッグサイトにて開催されました。前半は雨や雪などの天候ではありましたが、会場には270社、1211コマが出展し、4日間のべ75,845名のお客様が来場し、熱気に包まれていました。

人手不足、消費行動の変化への対応、物流法改正への対応など、流通業に山積している課題を解決する最新の「流通DX」について、数多くの顧客導入事例を前提に、様々なソリューションが紹介されていました。

会場は「トータル流通情報システム」「EC・デジタルマーケティング」「AI・データ活用」「決済・キャッシュレス」「リテールメディア・店頭販促」「流通HR(ヒューマンリソース)」「業種別ITソリューション」「リテール物流」の8つにカテゴリー分類され、展示内容は、各企業が導入後にDX効果の見える化を実現できるものに進化していました。

具体的には、本部と店舗情報共有、店舗の安心・安全、サイネージ(節電、自動化、パーソナル化)、従業員省力化(無人レジ、棚出し場所誘導、棚出し時期通知)、接客品質向上(本部/マネジャー/従業員情報共有、シフト管理、教育)顧客個別情報のタイムリーな取得(接客品質向上POS、ARグラス)、顧客満足度向上(AIを活用した顧客行動や感情の観察・分析・対応、アバターコンシェルジュを使った店舗案内、本人が商品を利用する場面を仮想画像表示、多様化した顧客ニーズを収集できるユーザーコミュニティ、有人/無人ハイブリット店舗による営業時間拡大)上流から下流までのモノの動きを一貫して把握/管理や流通BMS(ビジネスメッセージ標準)などが、注目を集めていました。

カテゴリー主な出展内容
トータル流通情報システムPOS、EDI、RFID、本部/店舗情報共有、食品期限管理、においセンシング(安全/安心)、商品受渡ロッカー、車両動態管理システム、棚出し場所誘導、セルフオーダー、万引防止、体験型購買、販売実績による棚割シミュレーション、デジタルサイネージ
EC・デジタルマーケティングEC(電子商取引)、オムニチャネルマーケティング、来店前から購買後までの顧客情報一括管理分析
AI・データ活用自動商品確認レジ、生成AIによる顧客分析、生成AIによる社内情報横断検索、クラウド録画、 有人/無人ハイブリット営業店舗、陳列棚監視による棚出し時期通知
決済・キャッシュレス買い物カゴ内商品認識セルフレジ、スマホ決済、組み込み型金融、ポイント管理
リテールメディア・店頭販促次世代型電子棚札、在庫位置確認、購買データ分析販促、サイネージ販促効果検証、顧客コミュニティ活用、アバター接客(店舗誘導)、個別顧客特性に合わせた商品表示サイネージ
流通HR(ヒューマンリソース)タレントマネジメント、シフト調整、個別従業員との情報伝達/確認、教育履歴、勤務状況分析、離職防止、感謝/表彰状況管理
業種別ITソリューション販売在庫管理システム、需要予測
リテール物流ウェアラブルバーコードスキャナ、モバイル決済、WMS(倉庫管理システム)、デジタルピッキングシステム、ICタグ

リテールテックで見つけた注目のソリューションをご紹介

【トータル流通情報システム】情報共有掲示板システム「スタッフサイネージ」

株式会社テクノフェイスの「スタッフサイネージ」は、店舗など、PCを持たずに現場で働く「ノンデスクワーカー」向けの情報共有掲示板システムです。

通常は情報が流れるデジタルサイネージとして利用し、タッチ操作を行う事で見逃した情報を見る事ができます。

また、「どのスタッフが、いつ、どのお知らせを見たか」の既読ログを取る事も出来るので、情報を出しっぱなしにせずフォローが可能です。

出典:https://x.gd/336MP

【EC・デジタルマーケティング】ロイヤル顧客プラットフォーム「coorum」

株式会社Asobicaの「coorum」は、ロイヤル顧客の育成から分析をワンストップで行い、売上アップにつながる次の一手が見つかるロイヤル顧客プラットフォームです。少子高齢化によってターゲットはシュリンクし、機能価値での差別化が難しくなっています。

顧客全体の2割であるロイヤル顧客が売上の8割を占めることから、新規顧客の獲得単価の上昇やクッキーレス時代においてロイヤル顧客の育成・分析の重要性が高まっています。

顧客の本音を集め、確実な事業成果に繋げるまでの3ステップ、そのすべてをcoorumで実現します。

出典:https://coorum.jp/about/

【リテールメディア・店頭販促】人物/物体認識メガネタイプARグラス

Cellid株式会社のARGLASSESは、ARグラスを通して相手の顔を認識し、名刺情報や前回購買履歴などを瞬時に(相手からは見えないように)グラス上に表示し、営業活動をサポートします。

改めてバックオフィスでの情報確認などを省略し、スマートな商談を実現します。

出典:https://cellid.com/solution#navigation/

【リテール物流】ポケッタブルeシール「KEYSEAL」

ヒット株式会社の「KEYSEAL」は、iOS/Android/MacOS/Windowsに対応したデジタル署名を実現。

PCからの特別な操作や出力なしに、昔ながらのハンコの運用感覚で、PDF上にオリジナルの印影で、タイムスタンプ、発行元のデジタル署名を刻印できます。

出典:https://www.hit-kk.co.jp/product/e-hanko/

【トータル流通情報システム】電子ペーパーサイネージ「D-Poster」

株式会社impactTV のD-Posterとは、既知の電子ペーパーの技術とサイネージシステムの知見を組み合わせた商品です。

紙とデジタルの利点を併せ持つ特徴を生かした活用が可能。告知物の管理・一括更新をしたいが、サイネージ導入までは難しい環境で利点(軽量/薄型で簡単設置/電源・配線不要/高精細の表現力/紙製ポスターで発生する都度廃棄・配送不要)を発揮します。

出典:https://messe.nikkei.co.jp/files/RT12864/4-202502261306320422.pdf

まとめ

今年のリテールテックJAPAN 2025は、小売業におけるDX化への取組に、どんなメリットや効果があるのか?事業活動のどこに着目したらよいのか?どのように取り組んでいるのかなどを具体化したソリューション展示が多く紹介されていました。

人手不足、消費行動の変化への対応、物流法改正への対応など、ご興味をお持ちの領域についての詳細は、各サイトをご確認き、小売店の事業拡大/価値向上の参考にして頂けますと幸いです。

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