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【消費者体験の変革】についてと各企業の取り組み事例を紹介

IT知識

今回は「消費者体験の変革」についてと各企業の取り組みをご紹介します。

体験型店舗で「体験価値」を提供

イマーシブ(immersive)をキーワードとした、体験型店舗の新たなトレンドが生まれています。

イマーシブとは、「没入」「没入感のある」と訳される言葉です。VR体験を始め、リアリティあふれる映像や音響に入り込みその空間、世界に浸る体験などの際に使われるキーワードです。

2024年3月、世界初のイマーシブのテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」がお台場にオープンしました。テーマパークのコンセプトとなるほど、イマーシブ体験はエンターテインメントや観光、教育などのさまざまな分野で注目されています。ビジネスにおいてもイマーシブにおいて、コト消費への移行や高い集客効果などが期待できます。

出典:https://orange-pos.jp/pos-media/feature/21228.html
画像:https://immersivefort.com/

没入型リアリティ技術

「没入型リアリティ技術」(Immersive-Reality Technologies)とは主に仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、複合現実(MR)などを使って、ユーザーを仮想または拡張された現実の環境に没入させるような技術のことです。ゲーム、教育、医療、製造業などさまざまな産業での活用が始まっています。教育現場では、VRを使って歴史上の出来事を体験したり、宇宙空間を体験したりとさまざまな活用が進んでいたり、医療では手術のトレーニングにVRが活用されています。

出典:https://www.careermap.jp/feeds/7009
画像:https://ascii.jp/elem/000/001/778/1778322/

電通 がメタバースマーケティングの新指標を発表

電通は今月(6月)、電通グループ、電通デジタルとともに、メタバースをはじめとする3D空間メディア、イマーシブメディア(没入感のあるメディア)が生活者に与える心理的影響やマーケティング効果の分析を実施していると発表しました。総務省によると、メタバースの市場規模は、世界では2030年に123兆9738億円、日本では2026年度に1兆42億円まで拡大すると予測されています。電通グループでは、この滞在時間に、没入度を左右するデバイスごとの*係数を掛け合わせたものを、「ブランドイマーシブタイム」と定義しました。将来的な効果計測指標として、今後さまざまな3D空間メディアでの検証や測定を実施していくという。

出典・画像:https://digiday.jp/agencies/dentsu-announces-new-metaverse-marketing-index-brand-immersive-time/

各企業の取り組み事例をご紹介

没入型ビールのコンセプトショップ『SUPER DRY Immersive experience』

アサヒビール株式会社は、4月から期間限定で展開している日本初※のビールの没入型コンセプトショップ『SUPER DRY Immersive experience』の来場者数が、オープン約1カ月で目標来場者数(3万人)の3割以上となる1万人を突破しました。

銀座で工場でしか体験できなかったコンテンツを楽しめるよう4Kの大画面スクリーンに投影された映像を通じて、まるで製造中の缶に乗っているかのように製造の速度や迫力を五感で感じることができます。

出典:画像:https://harenohi.asahigroup-japan.co.jp/drink/2024/06/11/3-11/

オンラインで独自の世界観とアートなお菓子による没入体験

株式会社BAKE(ベイク)は、新ブランド架空のパティスリー「しろいし洋菓子店」をオープンし、オンラインで独自の世界観とアートなお菓子による没入体験を提供しています。新たな経営戦略をベースに作られたブランドが「しろいし洋菓子店」。“マンション・インディゴ”という架空のマンションの1階に店を構えるパティスリーという設定。マンションの住人たちはそれぞれ、しろいし洋菓子店のスイーツを推しており、そのため、しろいし洋菓子店で販売されているスイーツは「501号室夜更かしのための4種のクッキー」というように、名前にマンションの部屋番号が付けられている。オンラインを基軸としたOMO(オンラインとオフラインの融合)ブランドとして展開することで、新たな顧客層を開拓しています。

出典・画像:https://www.imagebanner.co.jp/blog/immersive-customer-engagement/

仮想空間上で圧倒的な没入感と迫力のある臨場感で体感

株式会社ABALは、インターネットを通じて複数人が異なる拠点から仮想現実(VR)空間に入り、自由に移動やコミュニケーションができる法人向け VRソリューション「ABAL®システム」を提供しております。

複数の仮想空間同士をシームレスに移動できる機能を特許として保有しているため、現実の体験エリアが限られたスペースでも仮想空間を切り替えることで広大な仮想空間を体験しているような感覚を提供することが可能となります。鹿児島県の自治体「日置市」では、インターネット上に「もうひとつの日置」を創造するプロジェクトとして導入いたしました。市外の住民がネオ日置を通じて、日置市の魅力を知ることができ、実際に日置市への誘客が期待できるようです。

出典・画像:https://www.nttqonoq.com/service/abal/?lang=ja

まとめ

体験型店舗の新たなトレンドとして没入感という言葉が注目されております。また、没入型のリアリティ技術としてエンターテインメントとしての分野に限らず、教育や医療などのビジネスの場においても注目されております。

その他、メタバースにおける市場規模も今後はさらに拡大する見込みがあり、新たな指標なども生まれております。

お客様に対して新たな体験価値を提供することで他の企業の差別化や顧客満足を高めることに繋がる為、今後も重要な考え方として様々な企業が取り組んでいかれるかと思います。お客様への新しい提供の仕方を検討されている方や自社の研修や教育などにおいてお考えである方はご参考にして頂けますと幸いです。

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