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【GISソフト・商圏分析ツール】についてと 注目の取り組みを紹介

企業の販促・出口戦略として注目されている【GISソフト・商圏分析ツール】についてどのような取り組みがなされているのかをご紹介いたします。

分析ソフトを活用し、企業の出口戦略・販売戦略を手助け

GISソフトとは

GIS(ジーアイエス)とは、「地理情報システム」と訳され、人口や地理データなどの統計情報をコンピューターの地図上(デジタルマップ)に可視化して、情報の関係性、パターン、傾向をわかりやすい形で導き出すのが大きな役割です。地図上にさまざまなデータを統合し、人口や世帯情報を元に出店戦略や販促、営業戦略の作成に活用できる機能が豊富に揃っています。企業だけでなく官公庁でも都市計画や防災、行政サービス、情報公開等で地図を使ったシステムを活用しています。

※出典:https://bit.ly/3YPJh4E
※画像:http://www.ko-marine.com/service/data/gis/index_gis.htm

GISソフト・商圏分析ツールの活用

顧客データを見る際、普段、現場レベルではExcelなどの表形式で見ることが多いかと思います。しかしいくらExcelを眺めても店舗の実商圏はわかりません。GISソフトでは、エリア別の状況を把握したうえで、出店した際、どの程度のシェアが見込めるのか、エリアニーズを可視化し販促施策をどのように展開するのかといった各種戦略面に利用できます。

分析の目的として、出店や販促の意思決定を正しく行い、エリア戦略を立てた場合であれば、経験豊かなベテランはGISに頼らずとも結果的に正しい判断ができるかも知れません。しかしベテランという限られた人の判断だけで経営の舵取りをすることには、リスクが伴います。GIS分析は基本的には誰が行っても同じ結果となり、ドキュメントとして共有することができるため、属人化になることがありません。

※出典:https://www.giken.co.jp/column/column1909/

活用のメリット

  • 業務効率化によるコスト削減
    現地調査や設備管理、統計分析などをより簡単に効率的に行うことが可能なため、作業時間や人員など、業務にかかるコストを大幅に削減することができます。
  • コミュニケーションの向上
    可視化された位置情報は状況を効果的に伝え、的確な理解を促すことができ、グループや組織間、社会におけるコミュニケーションの向上を図ることができます。

※出典:https://www.esrij.com/getting-started/what-is-gis/

各企業の注目の取り組みをご紹介

迅速かつ合理的な意思決定を実現する GIS プラットフォーム

ESRIジャパン株式会社が開発した【ArcGIS】では、すぐに利用可能な豊富な地図データや、簡単な設定のみで業務に活用できる各種アプリが提供されいつでも、どこでも、あらゆる端末からアプリを利用して、共有された地図や情報にアクセスすることができます。組織の課題解決における業務の一連のワークフロー(情報の取得、分析、共有、利用)に地理的な視点(マップ)を付加して活用できるプラットフォームです。

レンタル事業と中古品売買事業を中心に展開している株式会社ゲオホールディングスでは、ArcGIS を 2021年度に導入した結果、以前は候補物件1件辺りに約90分かかっていた商圏データ抽出業務が30-40分で実施できるようになりました「約60%も削減」。また、GIS管理者に集中していた業務を開発者も実施することで、業務負荷の分散や待ち時間が解消されました。

※出典:https://www.esrij.com/products/arcgis/

失敗しない出店戦略をサポート

株式会社パスコは、地図情報と各種統計情報などを重ね合わせて地域や市場の分析をシステム上で実現する商圏分析支援ソリューション「MarketPlanner」シリーズを展開しています。MarketPlannerGISでは、商圏範囲の推定、商圏内の市場ポテンシャルの集計に加え、自社の情報資産(ポイントカードデータ、購買実績など)を投入した上での顧客分析を得意としているGISです。また、機能として道路距離・運転時間による商圏分析や鉄道による移動時間を考慮した商圏を作成することができます。

株式会社ニトリホールディングスでは、現地視察にも行くための労力などの負担軽減のほか、エリアマーケティングソフトの精度が上がったサービスを使用し、効率を上げたい等の理由にて導入しました。

その結果、業務効率が50%向上。2倍の出店検討が可能になり、今後の出店加速を後押し。3.5時間かかっていた既存店のカード分析が1時間に短縮されました。

※出典:https://biz-pasco.jp/

エリアマーケティング・商圏分析GIS(地図情報システム)の決定版

技研商事インターナショナル株式会社が開発したサービスである「MarketAnalyzer™5」は、高度な商圏分析機能は段階的に拡張可能、常に最新の統計データを維持できます。商圏作成機能・データ集計機能だけでなくExcelレポート自動作成機能や仮想ペルソナ分析機能など基本機能から高度な解析機能まで搭載しています。

全国主要都市に15店舗の百貨店を運営されている株式会社大丸松坂屋百貨店では、より確度の高い市場の分析や、販促・集客策の最適化、それを実現するためのターゲット像の具体化に向け、導入をされました。その結果、店舗周辺の人の動きや優先すべきターゲットがどこにどれだけいるか、定量的なデータで把握できるようになりました。また、自社顧客だけでなく、全体から見た顧客像の分析ができるようになったとのことです。

※出典:https://www.giken.co.jp/

まとめ

GISは、コンピューターの地図上(デジタルマップ)により、様々なデータを統合することで企業の出口戦略や販売・営業戦略に役立てることができます。また、商圏分析ツールを効率的に使うことにより、具体的な戦略の組み立てや業務負担の削減・コミュニケーションの向上に繋がることがわかりました。単にデータを並べるのでなく、空間の管理・分析・伝達などを可能にすることで情報を効果的に活用し、より良いエリアマーケティングへの取り組みとして活用してみてはいかがでしょうか。

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