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店舗への集客に様々なサービス…AI・ARの活用にも注目 

IT知識

新型コロナウイルスの影響に対する店舗集客の為の取り組みについてご紹介します。小売店の現状や、コロナ対策のAI・AR技術を活用した事例についてご紹介します。

新しいビジネスモデルで苦境を切り抜ける(家電や家具は巣篭もり消費で好調)

新型コロナウイルスにより、引き続き様々な業界で大きな影響を受けています。コンビニエンスストアではオフィス街や観光地の店舗で売上が減っており、各社が新しいビジネスモデルを検討し局面を打開しようとしております。ローソンはウーバーイーツと提携し、弁当などの配達サービスを広げております。また、ファミリーマートはカット野菜や豆腐などのラインナップを増やすなど、立地によって商品の品揃えに変化を持たせています。

また、売上が伸び悩む大手居酒屋チェーンなどでは「オンライン飲み」用の1人席を用意。カラオケでは個室をテレワーク用に貸し出すなど、新しいスタイルのサービスも増えてきています。

反対に、家電量販店やホームセンターは「巣篭もり消費」により売上が好調で、テレワーク対策にエアコン・机・イスなどが人気を博しています。

AIアバターで非接触オーダー(接客不要 さらに画面タッチも不要に!)

飲食店を運営するEGGS’N THINGS JAPANは7月27日、自律した会話が可能な非接触オーダーシステム「AIアバターレジ」の店舗実証実験を10月開始すると発表しました。

「AIアバターレジ」は、店員の代わりにモニターに映っているアバターと来店客が会話することで、タッチパネル等の物理的な接触が必要な端末操作を必要とせず、料理を注文することができます。

ウェルヴィル社が開発した対話エンジンを搭載しており、シナリオ通りの対応に限らず、顧客が発言した主語がなく省略した注文などの内容も理解して応答します。また、顧客の言葉だけでなくアバターが会話で顧客を誘導し、情報を補い、注文に至るまでの流れを会話のみで成立させる仕組みだといいます。さらに、店舗スタッフがAIアバターに対して話しかけることで、店舗毎に異なる応対を学習させることも可能です。将来的には、スーパーの無人レジのように、自動支払い機能も搭載する予定とのこと。

同社ではその他にも、①オンラインで時間指定・注文・決済の上、店舗でテイクアウトができる「事前注文システム」や、②テーブル上にある QRコードからメニューを読みとり、オンライン上で注文・決済できる「テーブルオーダーシステム」、③レジで会計を済ませた顧客が、どのテーブルに座っているかを店舗従業員が店舗のタブレット上で把握することができる「カスタマートラッキングシステム」等、様々な仕組みを導入しています。

※参考:https://www.ryutsuu.biz/it/m072717.html

ARアプリでリアル店舗での購買に工夫(ARで商品チェック、EC連動での購入も可能)

イケア・ジャパンは8月、原宿ショップ専用のアプリ「IKEA原宿アプリ」を開発したと発表しました。「IKEA原宿アプリ」は、アプリを起動してショップ内の家具商品にカメラをかざすと、商品が自動判別されiPhoneの画面にその商品の商品名が表示されるAR(拡張現実)を活用した仕組みです。

約1200種以上の家具商品とその色のバリエーションをARで表示します。商品名をタップするとその商品の情報(価格・色違い等)が簡単に確認でき、類似商品も閲覧できます。また、商品情報内にあるブルーのARアイコンをタップし、何もない平坦な場所にiPhoneを向けると、家具の配置シミュレーションも可能です。さらにiPhoneで表示された商品を、そのままオンラインで購入することもできます。

※参考:https://www.ryutsuu.biz/it/m082514.html

複合商業施設でのバーチャルショップ(仮想空間でのショッピング体験を実現)

サッポロ不動産開発は8月15日~10月11日、北海道札幌市で運営する複合商業施設サッポロファクトリーにおいて、OMO型仮想空間賃貸借の事業化に向け、「バーチャルショップ」の実証実験を実施します。

実証実験では、AR技術を活用し、実店舗のないEC店舗、普段はなかなか手に入らない商品などを扱う店舗のバーチャルショップ「AiRTOWN」をサッポロファクトリーのアトリウムに出現させ、新たなショッピング体験を提供する為の事業検証を行います。

オブジェに設置されたQRコードにスマートフォンをかざし、バーチャルショップ「AiRTOWN」にアクセスすると、アトリウムの中空の床面に店舗が出現。気になるショップをタップすると、商品リストや実店舗の画像が映し出され、商品の購入が可能となります。

※参考:https://www.ryutsuu.biz/it/m080619.html

ETCを活用したキャッシュレス決済(ドライブスルーでの決済がさらに簡略化)

NEXCO中日本は、日本ケンタッキー・フライド・チキン(株)など4社の試行運用実施会社と共働で、2020年8月3日からETC多目的利用サービスのドライブスルーでの試行運用をおこないます。2013年6月14日に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」の中で示された「駐車場等、高速道路以外の施設でもETC等のITS技術が利用可能となる環境を整備し、利便性の向上を図る」という方針に基づき実施される取り組みになります。

試行運用は「ケンタッキーフライドチキン相模原中央店」で実施。該当店舗のドライブスルーを利用可能な、モニターを募集しています。8月3日~11月30日の期間中、該当店舗でETC多目的利用サービスを利用すると、購入商品を1割引とする特典を利用できるようです。キャッシュレス決済手段の拡充や、感染症対策の1つである接触機会の軽減により、顧客の買いやすさ向上が期待でき、さらに決済処理が効率化されることで従業員の生産性向上にも繋がると考えられています。

※参考:https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/4859.html
※参考:https://www.ryutsuu.biz/it/m072946.html

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