増え続けるキャッシュレス決済!様々な決済手法への対応が必要に!
今月は、日本のキャッシュレス決済の現状についてご紹介します。キャッシュレス決済への国や企業の対応状況や消費者の意識について、キャッシュレス決済手法の歴史と一覧、日本初の「夜間無人スーパー」について掲載します。
年々成長し続けるAI|2021年のITキーワードの1つに
LINEPay、楽天ペイ、ヤフースマホ決済、d払い、PayPay、Origami、atone、アリペイ、WeChatペイ。
ここ数年で市場に出てきた決済方法の数々は、メディアで取り上げられることが多く、感覚的には世の中に浸透してきたと感じます。しかし上図のように、2017年の段階でもまだキャッシュレス支払い比率は21%です。
消費者は、現金を持ち歩く必要がなくなること等にメリットも感じているが、使い過ぎ・金銭感覚の麻痺が気になる等、高齢層を中心にシフトができていない人も多いようです。
オリンピックに向け政府も推進
消費者の心情が追い付いておらず、キャッシュレスに移行できないというだけでなく、事業者側の対応が追い付いていないという現状もあります。
政府としても東京オリンピックを見据えキャッシュレス化を進める為、キャッシュレスに関するガイドラインや、補助金の設立など、様々な施策を打っています。
店舗提示型・消費者提示型など様々なサービスが提供されているが、事業者も様々な決済手法への対応が必要となっています。今後は複数の決済サービスに対応できる、事業者向けのキャッシュレスの仕組みの需要が高まりそうです。
キャッシュレス決済の歴史と一覧|決済手法の多様化
消費者にとって一番なじみが深いクレジットカードは、日本では1960年頃から利用開始されています。今でも利用率が最も高いキャッシュレス決済の手法です。
2001年頃からはSuicaをはじめとする電子マネーが登場し、2007年にはnanaco等の交通系以外の電子マネーも普及し始め、ちょっとした買い物に活用されるケースが増えました。
そして今話題のスマホ決済は2016年頃から登場し、2018年に市場が本格化し、急激な広がりを見せています。
日本初の『夜間無人スーパー』|キャッシュレス決済・AI搭載カメラで実現
株式会社トライアルカンパニーが12月13日、最新テクノロジーを活用した「トライアル Quick 大野城店」を福岡・大野城市に開店しました。午後10時~午前5時の間は売り場に店員がいない状況で営業するという試みです。
上記の時間帯では、店舗入口の専用端末に専用スマートフォンアプリ「トライアルお買い物アプリ」か、会員カード「トライアルプリペイドカード」をかざさなければ入店できなくなります。「トライアルお買い物アプリ」やタブレットが付属した決済機能付きレジカート、セルフレジで商品のバーコードを読み取り、キャッシュレスで決済することで商品を購入できます。また、冷凍・冷蔵ショーケースにもAI機能搭載のカメラを設置することで、商品を手に取った顧客の性別や年齢など、「非購買データ」を収集して品揃えの充実に活用するなど、“未来型店舗”とも言える様々なアイデアが詰め込まれています。
この取り組みは元々、小売業界共通の課題である人手不足とコスト増加を改善する為に考案されました。キャッシュレス決済はこのような課題への取り組みにも活躍しております。