今回は「リテールメディア」についてと各企業の取り組みをご紹介します。
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小売業界の新たな潮流:4つの重要なDXトレンドのご紹介
小売業界が直面する喫緊の課題を解決し、持続的な競争優位性を確立するための4つの重要なDXトレンドを4か月にわたり連載でご紹介します。いずれも、貴社の経営層や現場の皆様が日々の業務で実感されている課題に直接応えるものであり、単なる情報提供を超えて、具体的な変革のヒントとなることを目指しています。第1弾は「リテールメディア」です。
リテールメディアとは?

リテールメディアとは、小売業者が自社で保有する顧客の購買データや、店舗、ECサイトといった顧客接点を「メディア」として活用し、メーカー等の外部企業から広告収入を得る新しいビジネスモデルです。プライバシー保護の強化に伴い、サードパーティCookieの利用が規制される中、小売業者が直接収集する顧客の一次データ(ファーストパーティデータ)の価値が飛躍的に高まっており、リテールメディアはそのデータを収益化する画期的な手段として注目されています。
<画像:https://www.toshibatec.co.jp/datasolution/column/20231101_03.html>
リテールメディア活用のメリット

リテールメディアは、小売業者、広告主であるメーカー、そして消費者の三者が利益を享受できる、持続可能なエコシステムを構築します。小売業者は商品販売以外の新たな収益の柱を確保でき、メーカーは購買データに基づいて高い精度でターゲットを絞り込んだ広告を配信できるため、広告効果を最大化できます。また、消費者にとっても、興味のない広告が減り、関心の高い情報やお得なクーポンを受け取れるため、より快適な購買体験を実現できます。
<画像:https://kaizenplatform.com/contents/retail-media>
リテールメディア市場動向
これまで、リテールメディアはAmazonやWalmartといった巨大企業が先行して取り組む大規模なビジネスと見なされてきました。しかし、2024年以降、この潮流は中小規模の小売業者にも波及しつつあります。重要なのは、莫大な初期投資ではなく、既存の顧客データ(POSデータなど)と、アプリやデジタルサイネージといった既存のデジタル資産をいかに連携させるかがポイントです。
小売各企業の取り組み事例をご紹介
株式会社ファミリーマート 様/全国10,000店にデジタルサイネージを設置

ファミリーマートはデジタルサイネージ「FamilyMartVision」を、全国47都道府県、10,000店以上(2025年1月現在)に設置。地元企業より広告の出稿を募るなどして、地域ごとに配信内容をカスタマイズしている。
①キャンペーン後も売上増加:未設置店舗より売り上げが9%高く推移した。その中の60%以上がキャンペーン中に購入したリピーターだった。
②新規顧客の増加:キャンペーン中のジョージア購入者の約半数が、今までにジョージアを買ったことがない顧客。
③カテゴリー全体の売上増加:ジョージアだけでなく、コーヒー全体の売り上げが未設置店舗より17%上昇。
商品やサービス以外にもエンタメ情報や音楽、お笑い、ニュースといった映像コンテンツが盛り込まれ、コンテンツを見るために来店する顧客が出るなど話題性があるツール。さらに、2024年3月からは地域や立地特性など細分化された単位での配信プランや、AIカメラによる視認分析のメニューも正式に公開している。
<出典:https://moduleapps.com/mobile-marketing/retail-media/>
<画像:https://gate-one.co.jp/>
株式会社ツルハホールディングス 様/デジタルと実店舗をシームレスにつなぎ、店舗への集客と購買計測までを可能に

株式会社ツルハホールディングスは、株式会社アドインテと協業し、オフラインデータを活用し、ID-POSデータなど様々なデータを統合したData Management Platform (DMP) 構築による、デジタル広告と融合したID-POS連動デジタル広告施策「ツルハAD (アド) プラットフォーム」の構築・運用をスタートした。
独自開発したIoT 端末「AIBeacon」を活用し、ユーザーインサイトを分析。 ID-POSデータとともにCustomer Data Platform (CDP) にツルハホールディングスのデータとして蓄積し、様々なデータも融合したDMPを構築することで、ユーザー様へ最適なタイミングで、最適な情報をお届けして、「お客様が喜んで買ってくださる」環境の実現を目指す。
<出典/画像:https://moduleapps.com/mobile-marketing/retail-media/>
株式会社ロフト 様/ TikTok広告とデジタルサイネージを組み合わせたリテールメディアを展開

雑貨店のLOFTでは、あるブランド化粧品でTikTok広告とデジタルサイネージを組み合わせるリテールメディアを展開し、3つのパターンから数字の比較検証をおこないました。
TikTok広告を配信したうえで、①未配信店舗(TikTok広告のみ)は売上数が前年比108%、②デジタルサイネージの配信を組み合わせた店舗の売上数は前年比221%、③上記に加え、通路沿いの棚に商品を設置した店舗の売上数は前年比の326%という、驚異的な結果。
SNS広告だけでなく、同時に店頭と連携し、さらに配置によって強い相乗効果が生まれた事例として注目されている。
<出典:https://moduleapps.com/mobile-marketing/retail-media/>
<画像:https://x.gd/fxG8A>
まとめ
今回は、小売業界が持続的な競争優位性を確立するために重要な「リテールメディア」をご紹介しました。従来のチラシや広告より、DX化で収集した顧客情報を活用したリテールメディア広告により、売上向上に貢献出来そうです。ご興味をお持ちの内容についての詳細は、各サイトをご確認き、小売店の事業価値向上の参考にして頂けますと幸いです。
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