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2050年の海は魚よりもごみが多くなる?

SDGs

世界海洋デーであった6月8日、中国のSNSである微博(ウェイボー)にて多くの注目を集めた「2050年の海は魚よりもごみが多くなる」との投稿をご存じでしょうか。

海洋環境の保護団体「オーシャンズアジア」の調べによりますと、新型コロナウイルスが流行し始めた2020年には、世界中でなんと15億枚以上の不織布マスクが海に捨てられたことが分かっております。また、その報告書には、2020年のマスクの世界生産量合計520億枚のうち、少なくとも約3%が海に流出しているとも記されています。「3%」と聞くとけっして多くはないような数字にもみえてしまいそうですが、これは重さにしますと『5,000トン』前後にも及んでしまいます。

…海洋環境がここまで危機的な状況に陥っていたことは、あまり知られてはいない問題ではないでしょうか。

不織布マスクは紙のような質感に見えてしまいますが、その多くの場合、原材料にはプラスチックの1種であるポリエステル、ポリプロピレン、ナイロンなどが使われており、使用済み不織布マスクはれっきとしたプラスチックごみということになります。

海洋プラスチックのリサイクル団体「ウェイスト・フリー・オーシャンズ(WFO)」によりますと、ポイ捨てをされた不織布マスクは自然分解するまでに『400~500年』を要するとしております。また、WWFの発表では、世界では毎年100万羽以上の海鳥と、10万匹以上のウミガメや海洋哺乳動物(ホッキョクグマやラッコなど)が海に捨てられたプラスチックを体内に取り入れたことによって命を落としているとしており、ポイ捨てをされたマスクなどによって生じた「コロナごみ問題」が加わり、さらに環境汚染に拍車がかかっていることを問題視しております。

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