10月には日本初となる専門展示会が開催予定 サスティナブルファッションとは?
サスティナブルとは英語の「sustainable」のことで、これは「持続可能な」と訳されます。「サスティナブルファッション」とは「持続可能なファッション」のことを意味し、ファッションの生産・流通の過程において、自然環境や社会に配慮した取り組みのこととなります。衣類などを作る工程の中では汚染水や温室効果ガスを発生させてしまう、動物の皮や毛を使用することや在庫の廃棄など自然環境への配慮が必要となるシーンが多くあります。
そうした問題を改善・解決すべく、2019年の主要7ヵ国首脳会議にて、ファッション業界における環境負担減を目的とする「ファッション協定」が発表されました。この協定には世界的有名なハイブランドやファストファッションブランドも署名し、持続可能な地球環境、社会環境のために「サスティナブルファッション」という言葉が注目されたのです。
また、こうした背景には「大量生産・大量消費」が大きく関わっています。世界で年間に廃棄される衣類の数は、およそ200億着。そして、この中の半分が1度も着られていないのです。このような問題に対し、新たな商品を生み出すのではなく、資源を循環させたり、元々ある商品に技術を加え、他の商品として販売を行う取り組みが増えてきております。アパレル業界で行われている取り組みとしましては、REDUCE(削減)、REUSE(再使用)、RECYCLE(再資源化)の3つの頭文字を取ったもの「3R」があり、環境に優しい循環型社会を作るための動きとなります。
今年の10月には『第1回 国際サステナブル ファッション EXPO』が予定されております。ファッション業界全体で環境や社会問題に貢献することを目的としていて、リサイクル、アニマルフリー、エシカル、オーガニック、フェアトレードなど、サスティナビリティを考慮したファッション製品・素材が世界中から出展する日本初の専門展とのことです。