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室温28度が推奨される理由

SDGs

7月上旬─ とある企業の商談室に通されると思わず「寒い!」。まもなく、担当者が現れると「さ、寒い!!!」。商談後に判明したのですが、その部屋の空調は21度に設定されていました。なんでも、その企業の専務様がとても暑がりのようで、毎回このような低い温度を設定しているとのこと(立場上、誰も意見ができないようで…)。ちょうど、昼休み明けの商談だったため、2時間以上21度のままつけっぱなしだったことで「極寒」の世界を生み出していた模様でした。

さて、本格的な夏の到来前に今回は改めてエアコンの設定温度とクールビズについて触れてみたいと思います。環境省によると、夏の室温の目安は28度と推奨されています。この設定値は、エアコンの設定温度を28度にする、ということではなく「室温が28度」であるということです。エアコンだけでなくサーキュレーターや湿度コントロールを行い、室温を保つことで快適な環境の確保と省エネのポイントとなります。

CO2の削減を目的として2005年に始まったクールビズ。ノーネクタイや上着を脱ぐ、半袖等の薄着が推奨されたことにも理由があります。ある調査結果によると、室温28度の時の「軽装」と室温26度の時の「スーツ」の温熱感はほぼ同じとのこと。つまり、上着を脱いでネクタイを外すだけで、体感温度が2度下がるということです。スーツを着ている時、室温26度はちょうど良いと感じますが、28度の時は暑く感じてしまいます。一方、軽装時、室温26度は少し寒いと感じてしまいますが、28度の時はちょうど良いと感じます。軽装の時の室温28度と、スーツを着ている時の26度の体感温度が同じなのです。この理由から、クールビズでは28度の室温を推奨するようになったのです。快適な職場環境は効率的に仕事を進めるうえで欠かせないものであり、エコ活動の促進にもつながります。是非、心地良い夏のお仕事を!

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