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IBM i (AS/400 ,iSeries)についての歴史から現在の活躍について

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「IBM i (AS/400 ,iSeries)」についての歴史から現在の活躍についてをテーマにお伝えいたします。

IBM i (AS/400 ,iSeries)とは

AS/400(Application System/400)は、 1988年にIBMが発表した中小企業向けのビジネスアプリケーション用のサーバーになります。 日本ではオフコン(オフィスコンピュータ)に分類され、高い安全性、安定性、信頼性、拡張性を備えた、オフィス・コンピューター・システムで幅広い機能が提供されています。
AS/400が開発されたのは約36年前となりますが、今なお多くのIT現場で導入されており、アップデートは継続的に実施されているため、現代のビジネス・ニーズに不可欠なあらゆる機能が提供されています。

出典:https://it-kyujin.jp/article/detail/2235/
画像: https://ja.wikipedia.org/wiki/IBM_i

IBM i(AS/400)の歴史と特徴

1988年に、IBMが発表したAS/400が、シリーズの歴史の始まりです。OSにOS/400、データベースシステムとしてはリレーショナルデータベースのDB2が搭載されていました。
2000年に「eServer iSeries」、2006年に「System i」と改称を重ね、2008年には後継の「Power Systems」が発表されました(「IBM i」は2017年現在のシリーズ名です)が、一世を風靡した「AS/400」の呼び名を使い続ける人も多く、いまだに通称となっております。

画像・出典:https://www.advancesystem.co.jp/powersystems/

現在もAS/400システムが活躍する理由

世界中で多くの企業が今もAS/400システムを活用する理由があります。
1つは高い性能と信頼性です。AS/400のプロセッサーは、競合他社に比べ3~5倍の性能を持っています。つまり、非常に高いパフォーマンスと同時に最小限のダウンタイムが必要となるアプリケーションにとっては最適なシステムです。
その他として幅広いオプションがあります。手頃な価格のエントリーレベルのシステムから大規模なバックアップを装備したパワフルなサーバーまで、お客様のビジネスに応じて、さまざまなシステムの選択が可能なことがあり今も活躍しております。

出典:https://www.lansa.jp/why-the-need-for-as400-ibm-i-will-not-decrease/
画像:https://www.solpac.co.jp/Column/other/IBMi_03/
※ダウンタイム:サービスを利用することができない時間
※プロセッサー:データを変換・演算・加工する機能を持った装置やシステムなど

2024年も IBM i (AS/400 ,iSeries) のニーズが無くならない理由

先ほどご紹介した活躍する利用とも紐づきますが、AS/400は、競合他社を凌ぐ強みを持つ、ビジネスにとって不可欠なシステムとなっており、現在も世界中で多くの企業によって幅広く利用されています。
そのため、今後も需要が高まると思われます。 AS/400システムは、高い性能や信頼性、幅広いオプションの他にもメリットが多くあります。

メリット

  • セキュリティ面
    お客様のプログラムやデータを守る、高いセキュリティが提供されています。
  • その他言語に対応
    AS/400は既存のプログラムを実行できると同時に、SQL、Java、.NET、PHP、C++など、ネイティブおよびオープンソースの開発言語もサポートしています。
  • 互換性の面
    レガシー・アプリケーションは、AS/400システムで修正せずにそのまま実行できます。つまり、プラットフォームのアップグレード時に、コストのかかるコードの移行が不要です。

このように多くのメリットがあるため、あらゆる規模の企業のニーズに答えることができるのです。

技術者不足の問題について

現在、ベテランのRPG技術者が定年を迎えることによる、RPG技術者の不足が懸念されています。また、既にベテランのRPG技術者の方に定年延長をしてもらい、システムの保守を担ってもらっている企業もあるかと思います。
そうしたなかで、ベテランRPG技術者から若手の技術者に知識や開発技術を受け継いでいくことができていない状況です。 一方で、AS/400システムの需要は依然として高く、多くの企業がRPG技術者を求めています。そのため、需要と供給の不均衡が生じています。

出典: https://ncsa.jp/gallery/column-the-future-of-ibmi
画像:https://www.imagazine.co.jp/human-resource-development-on-ibm-i/
※IBM iに関するさまざまな状況、取り組み、関心、懸念や課題などを34問にわたって調査2023年7〜8月にWeb上で実施

課題を解決する方法はあるのか

技術者不足の問題があるなかで解決となる方法が3つ考えられます。

  • 1.アウトソーシングにて外部ベンダーに任せようという考え方です。
  • 2.社内で人材を育成・確保することです。
  • 3.ツールやソリューションを採用して自動化・効率化・省力化などを図ることなどが挙げられます。
出典:https://www.imagazine.co.jp/human-resource-development-on-ibm-i/

まとめ

小売業のお客様においてもAS/400システムのユーザー様が多くおり、40年近くの歴史があります。また、高い性能と手頃な価格からサービスを利用することができ、信頼もあるため日本に限らず世界中で今も利用されております。

しかし、ベテランの技術者が定年を迎えているため益々RPGの技術者の需要が高まっております。

当社はAS/400の運用・保守サービスを得意としています。システムに関するお悩みがありましたら、一度弊社にご相談を頂けますと幸いです。

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